クリティカルシンキングとゆるさ
- 生産的にクリティカルシンキングをするために必要なのは、両極端を避けるための思考法。
- 誤った二分法(false dichotomy):AかBかの単純化
- 文脈主義:同じ人の同じ主張が、判定を下す側の文脈で妥当とも妥当でないとも判断できる、という可能性を認める
- ヒューム流の懐疑主義:それまで当てはまってきた法則や規則性が、この先の観察にも当てはまると期待する理由は何もないのではないか、という疑い
- 「基準の上下」型の文脈主義:要求される確実さのレベルを文脈によって上げ下げし、それに見合った証拠が得られればその主張を妥当なものとみなす
- 疑わない技術:文脈主義を経て疑わないという決定をした場合、「自分が何を疑わないことにしたか」に自覚的になることができる。
- 文脈の選択そのものについてもクリティカルシンキングができるようになる
- 懐疑主義が提供する「疑う技術」を補完する「疑わない技術」:疑わないという決定にもそれ相応の理由がいる。