仲正昌樹『日本とドイツ:二つの戦後思想』
日本とドイツ 二つの戦後思想 (光文社新書)(光文社新書213、光文社、2005年)
*2006/03/23現在
- 日本とドイツを比較対照させつつ、その思想(界)の流れを概観する。
- 概観といっても具体的な思想内容をわかりやすく紹介しており、同時に、歴史的・時間的に前後する思想のつながりも紹介している。
- 当時の思想的対立、日本とドイツの政治的・歴史的・思想受容の背景的な違いとともに、相似点と相違点や受容のされ方の微妙なニュアンスの違いなども説得力を持って描き出しているため、非常にイメージしやすく、つかみどころがわかりやすい。
- 丁寧、親切、参考になる。
- 入門書としても良書。
- おそらくここで出てきた個々の思想家の著作に触れて、再び本書に戻りその大きな流れを鳥瞰的に見たとき、この本の価値の高さを再認識・再確認することになるような気がする。
- 買いです。買いました。