メモ

  • 社会:心理学では人と人の関係のあるところを「社会」という習慣がある。必ずしも「大衆社会」とか「社会現象」とかいうときのマクロな意味ではない。
  • 人間の推論
    • 人間の推論は、形式的な論理に沿ってではなく、問題領域に固有の知識に基づいてなされる。
    • 信念、感情、期待、他者からの情報、人間関係などが大きな影響をもっている。
  • 記憶と推論
    • 人間の記憶のメカニズムの中で推論が重要な役割を果たすとき
      • 記銘:覚えようとするとき。対象に何らかの解釈をほどこして対象モデル(表象:representation)を生成する。
      • 想起:思い出すとき。記憶の断片を材料に、自分が見聞きしたことをスキーマで補完したり解釈したりしながら、再現しようとする。
        • →経験した事実から離れて、当人にとってわかりやすい、意味の通った話になってしまう可能性。
  • 問題解決と知識
    • 知識(問題解決のパターン)にどの程度頼るかは、個人差や好みにもよるが、より少ない法則や手段で多くの問題を解くのは節約の原理にもかなっている。
    • 領域固有の知識の必要性(1970年代):問題スキーマや解法の手続き、問題解決経験を知識として蓄積し利用。
    • 転移(transfer):問題を解いた経験が(解決スキーマの生成や解法発見につながることで推論プロセスがつくられて)他の問題の解決を促進する。類推。
  • 自己の感情と他者
    • 自尊感情→自分の意見が正しいという傍証(より多くの人々に支持されている、権威ある人と同じ意見)を集める。(→類は友を呼ぶ)自分に対する甘めの評価。自己を守る。
    • 自分とは反対の意見やデータに対してその不備を指摘するときの人間の意欲と能力はすごいものがある。(ぬはは。・・・反省。)
    • 極論と応酬・サービス精神:文化が異なっていてそれぞれのもつ情報源やメディアの特徴が通じ合っていない場合、大きな誤解と混乱を引き起こす。(話し手の誇張の方向と、聴き手の期待の方向とが一致すると、相乗的な効果を生んで誤解が増幅される。)