メモ
*コミュニケーションとしての言語は、メッセージを伝えることが目的。そのメッセージを伝えるための言語記号は、形と意味からできている。
*音は厄介である
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- 音は瞬間に消えてしまう
- 音は目に見えない
- 音のことを文字で説明するのは難しい
- 音には専門用語がとくに多い
*音声学のテーマ
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- どうやって音を出すか?
- どうやって音を測るか?
- どうやって音を聴くか?
*IPAは音をイメージするためのもの
国際音声字母(International Phonetic Alphabet):世界対応で音を表す記号。国際音声学境界が管理し、ときどき改訂版が発表される。ベースはラテン文字。
*コサ語
舌打音と放出音の両方を使っているすごい言語。南アフリカ共和国の有力言語の一つで、600百万人以上が話している。ネルソン・マンデラ氏も使う。
- 千野栄一監修『世界ことばの旅 地球上80言語カタログ』(研究社CDブックス)
- Teach Yourselfシリーズのコサ語 Kirsch B., Skorge S., Magona S., Xhosa, Teach Yourself Books, 1999.
*マメ知識
- メタテーゼ:音位変換
- 方言地図:地域方言の分布状況を示した地図
- ものもらい(東京)、めもらい(金沢)、めかいご(群馬)
- 外国語学習
- 目標レベルの設定:中間言語のどこまでが必要なのか。言語の奥深さが想像できるので、やみくもにはやらない。
- その言語に関する概説を読む:教科書や文法書ではない。『世界のことば小事典』や「世界の言語ガイドブック』で、それがどんな言語なのか、音韻はどうあんっているのか、基本の語順は何か、類型はどういうタイプが強いかなどについてあらかじめ知識を仕入れておく。すでに知っている言語と関係が深ければそれを頼りにさらなる情報を収集できる。
- 音声を聴く・IPAをもとにだいたいの音をイメージする:調音のしくみを読めば、音の出し方がだいたい理解できる。実際に音がうまく出せなくても、どの音とどの音は区別しんかえればいけないかという音韻はつかんでおく。
- 文法は先に全体を見ておく:教科書を最後まで眺めて、どんな順番で文法事項を学ぶのかをチェックする。付属の音声教材があれば、それを流しながらとにかく最後まで目を通す。最後に変化一覧表があれば、そういう言語なんだと覚悟する。
- 関心:その言語の話されている地域について、いつも関心を持つようにする。現地の様子だけでなく、日本との関係、文学作品の翻訳、料理店に食べに行く、など。
- 焦らない:複雑な記号の体系がそう短時間で頭に入るはずもない。妖しい教材や会話学校に騙されないこと。