ポスター(プレゼン)準備全般

酒井聡樹『これから学会発表する若者のために』
http://id.ndl.go.jp/bib/000009919995
共立出版, 2008.11. 166p ; ISBN 978-4-320-00579-2
★メモ
発表内容の練り方

  • 序論
    • 何を前にして:現象、事実、既存知識、研究の現状、技術開発へのニーズ
    • どういう問題に取り組むのか:「何を前にして」の具体化
    • なぜ取り組むのか:問題意識の説明、どのような意義があるにも関わらず未解明だから、など
    • どういう着眼で:仮説の検証、既存研究との違い、研究のポイントアピール
    • 何をするのか:研究方法
  • 演題に入れる情報
    • 主題(取り組んだ問題):副題(着眼点)
    • 研究対象
    • (結論は入れるべきではない)
    • 疑問形にする(人は疑問に惹きつけられる)
  • 研究方法
    • *論理的な不備がないことをわかってもらえればよい
    • 研究対象の素性・由来・特徴
    • 各実験・調査等のタイトル
    • 各実験・調査等の簡単な説明(本筋に関わることだけでよい)
    • データ処理の方法(当然に推測されるものならば省略してよい)
  • 研究結果
    • *結論を導くことを唯一の目的にする
    • 得られた結果の提示(必要なデータのみ。データはわかりやすい形にしてそのデータが持つ情報のまとめとタイトルを示す。)
    • 得られた結果の統合的解釈(必要な場合のみ)
    • 先行研究の検討(必要な場合のみ)
    • 結論:取り組んだ問題への答え
    • 結論を受けて:取り組んだ理由への答え
  • 論文要旨
    • *目的のみを書き、背景を書く必要はない
  • 講演要旨
    • *序論をきちっと書く(目的と背景)
    • 序論
      • 1.何を前にして:現象、事実、既存知識、研究の現状、技術開発へのニーズ
      • 2.どういう問題に取り組むのか:「何を前にして」の具体化
      • 3.なぜ取り組むのか:問題意識の説明、どのような意義があるにも関わらず未解明だから、など
      • 4.どういう着眼で:仮説の検証、既存研究との違い、研究のポイントアピール
      • 5.何をするのか:研究方法
    • 研究方法
    • 研究結果
    • 結論:取り組んだ問題への答え
    • 結論を受けて:取り組んだ理由への答え
  • 聴き手が理解する努力をしてくれるかどうかは、
    • どれくらい興味深そうな発表か
    • どれくらいわかりやすそうか(理解の努力の必要度)

にかかっている

  • わかりやすい発表のために
    • *論理的な主張をする
    • *わかりやすくしようという意識を持つ=気遣いの心
    • *聴衆を想定する
    • *わかりやすい発表のためのプレゼン技術を身につける
      • 必要かつ不可欠な情報だけを示す(主張を絞る、論理的なつながりの順序で重要なものから研究方法→結果と説明する、読めばわかる言葉を使う、同じ言葉を使い続ける、直感的な説明を心がける、
  • ポスター発表で心がけるべきこと
    • 説明練習をする
    • 5分くらいで説明できるようにする
    • 勝手に説明をはじめない
    • 10秒ほど見てくれたら声をかけてみる:説明しましょうか?→No→質問ありますか?
    • 全員に向かって言葉を発する:声量、視線
    • 聴衆の反応を見ながら説明する
    • 特定の聴衆と延々とやりとりをしない
    • 指示棒を使って説明する
    • 図表の読み取り方を説明してから、データの意味するところを述べる
    • A4の縮刷版を用意する