猪谷千香『つながる図書館』
つながる図書館 : コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書) 筑摩書房、2014年1月
★一言感想メモ
- きれいにまとめてある。じょうずだなと思う。
- 「リブライズ」というサービスははじめて知った。2012年9月に始まったとのこと。
- 世界中の本棚を図書館化してしまおうというサービス。カフェ、コワーキングスペース、オフィスなど、どこにある本でも手軽に貸し借りできるようにするシステム。開発者はプログラマーの地蔵真作さんと下北沢のコワーキングスペース「下北沢オープンソースCafe」オーナーの河村奨さん*1。フェイスブックのアカウントとスマートフォンが図書カード代わりになる。ISBNバーコードを読み取るとNDLやAmazonの検索APIを利用して書誌情報を登録する。
★勝手な要点まとめ[ページ]
- 公立図書館の動向
- 図書館作り
- つながる
- 電子図書館(青空文庫、近代デジタルライブラリーなど)、デジタルアーカイブ(ひなぎく、みちのく震録伝など)、レファレンス協同データベース、カーリル
- ひと作り
- 第五章では、早ければ数年以内には、CCCによるブックカフェ(武雄市図書館型)は珍しいものではなくなる、と書かれている。
- 勝手にまるめてしまうと、新しいものが新しさを失って当たり前になったときに、それが魅力的であり続けることができるか、ひとびとを惹き付けつづけることができるか、というのはひとえにオリジナルのコンテンツとしての力があるかどうかだよね、ということと読んだ。そしてそれはそのまま選書だよね、と私は思った。ココにしかない、を、どのように築くか。